部屋のあちらこちらからヘアピンや絡まないヘアゴムが埃まみれになって出てくる、というのは片付け作業あるあるです。
文具の中から、キッチンから、ベッドの下から。
単価が安くまとめ売りされているからといって、ちょっと扱いが雑すぎやしないかしら…
もしもあなたがメーカーの営業さんで、そんな光景をみてしまったら、泣いちゃいませんか?
目に見えるわぁ…
「ちょっとどこ置いたの!覚えてないの?ないなら…(洗面台の上にあったものを適当に)こっちにしなさい!」
「それいやぁああ!」
「じゃあどれならいいの!」
「ピンクのリボンついたやつぅうう!」
「だからそれないんでしょ!」
みたいなね。
姉妹一人分ならいいけれど、二人で同じことが起こったら、せっかくの朝が台無しですよね。
なお、ヘアアクセサリーの片付け解説は、子供向けのものを中心にしていきますが、基本的に大人でも同じ要領で片付ければOKです。
モノの特徴 | ・小さく迷子になりやすい ・たくさんの種類を持っていることが多い ・使いかけがたくさん ・ストックと使うものの区別がされていないことが多い |
適量アドバイス | 毎日何を何個使いますか?一週間、1ヶ月でどのくらい消費しますか? |
主な収納場所 | 洗面台の鏡うら収納 / 洗面所の引き出し収納 / リビングの引き出しや棚 |
ヘアアクセサリーの片付け方
所要時間:約 5 分 |
片付けの材料
- ヘアアクセサリー(髪留め、ゴム、ピン、シュシュなど)
あると嬉しい収納用品
- 透明の瓶・容器(収納に入るなら透明のプラスチックカップでもOK)
- チャック付きポリ袋
手を動かそう!Let’s Try!
処分の判断目安
折れている、サビがある、変形している、ゴムが伸びている、今の自分の生活スタイルやファッションに合わない
一週間のスケジュールを想像しながら、使うもの・積極的に使いたいものを「普段使い」にします。ストックは新品・今はあまり使わないもの、がメインになります。
- からまない髪ゴムは絡みやすく、特に細くて迷子になりがち、散らかりがちです。他の種類のものと一緒にするのはおすすめしません。
- 普段使いは扉を開ける・引き出す、といった最低でも+1動作で、目的のものが取り出せる場所に置きましょう。
- ストックは棚の高い場所や引き出しの奥へ。バラバラにならないように箱やカゴに入れ、中身がわかるようにラベリングしておきましょう。
こうすると片付けがはかどる、スムーズにいくという作業のポイントをご紹介。
- 収納用品はなるべく透明を選びましょう。
-
洗面所の鏡裏の収納や引き出し、リビングの引き出しなどの「普段は見えないスペース」に入れる場合は、収納用品は透明がおすすめです。ラベリングの手間を省きながら、中身の把握と在庫管理がいっぺんにできます。
見せる収納にする場合は、木目や金属のトレイなどインテリアに合わせた素材・形えらびを楽しんでください。 - 普段使いは袋に入れないようにしましょう。
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特にチャックバックのような取り出して蓋を閉めて戻すものに入れてしまうと、出し入れの手数の多さ=面倒臭さから、適当な出しっ放しの可能性が高くなります。
おすすめ収納用品
まずは家にあるものからでOKです。
家にあるもので仮収納しボロボロになってきたら収納用品を揃える、テンションを上げるために収納サイズにぴったりの商品を買い揃えてそれに入るだけ持つ、といった方向性もありますよ。
モロゾフのプリンカップ
個人的に最高だなと思うのは、モロゾフのプリンカップ。
大小2サイズ、透明ガラス製でしっかりした厚みがあります。引き出しの中で種類をたくさん使うときには重量の関係で向いていませんが、角がなくて汚れても洗いやすく、一週間分、7個ほどのヘアゴムが入るので洗面所で重宝しています。
片付けキープのコツ
収納場所は2箇所になってもOK
わが家の娘は、髪を結ぶのはリビング、帰宅orお風呂のときに洗面所でヘアゴムを外します。二箇所に置き場所を作っておき、洗面所の置き場所から週末にまとめてリビングへ動かしたり、これにしたいというこだわりのものがある場合は本人が洗面所から持ってくるシステムにしています。
動線上に置き場所を複数つくると、戻しに行く面倒臭さからのチョイ置きがグッと減りました。
(お子さんのヘアアクセサリーの場合)買うときに「在庫ってどのくらいかな」「どんなときに使うかな」を一緒に思い出してみませんか?
売り場でねだられて困ったときは、「家にどのくらいあるか忘れちゃったから、確認してから買わない?」と、クールダウンタイムを提案してみるのも一手です。移り気な子供のこと、他の売り場を見てまわるうちに忘れてしまい、お買い物の回数も減るはずです。
応用編
リビングのソファやダイニングでお子さんのヘアアレンジをするというご家庭もありますよね。
また、自分の部屋や、一人暮らしでこたつテーブルでメイク・ヘアアレンジするという人も少なくないはず。
その時はぜひ「ヘアアレンジセット」を作りましょう。
ポイントはたった一つ。
使うときだけ、使う場所にまとめて移動できるように、いつも使うものをセットにしてカゴに入れる、だけです。
リビングにある小学生の娘のヘアアレンジセット。
共働きで朝は慌ただしく、凝った髪型は休日しかできないので、リビングのゴムはシンプルなもの中心。
こちらのような仕切りと取っ手のついた無印のキャリーボックスを使っているご家庭も多くお見かけしますよ。
サッと持ち運びでき、仕切りのおかげで収納用品を買い足す必要がないのが嬉しいですね。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549337035508
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4547315915453
Topic:子供と一緒にストックを管理しよう
新型コロナの影響でお出かけを制限していることもあり、子供の髪ゴムは私が買ってきています。
買ってきてタグを外すと、まず、どれを使うかを子供に選んでもらいます。ステップのとおり、普段使いを仕分け、洗面所にある専用のストック置き場に残りを収納する時も立会わせ、今、あなたのストックはこれだけあるよと見てもらうのです。
ストックを子供と共有することは、「安心感」を作る上でとても大切です。
もし姉妹で好みが違う場合は、お子さんそれぞれの普段使い置き場、ストック置き場を作りましょう。
あなたの分はここにこれだけちゃんとあるよ。
その安心感・信頼関係を築けると、子供がむやみやたらにものを欲しがるシーンの減少につながります。
そして、買って、ストックして、使って、処分するという「流れ」を子供に理解し、体感してもらう経験の蓄積が、お子さんの長い人生=片付けと暮らしのバランス感覚を養うということを、ぜひ覚えておいてください。
ヘアゴムやピンはまとめ売りしていることが多く、普段使いをオーバーした量をそのまま使いがちです。
きちんと「普段使い」「ストック」を分けて管理することが肝心。
一度仕分けたから、収納したから終わり、ではありません。買ってきた時から片付けは始まっているという意識を大人も子供も育てていきましょう。